人生最大の買い物とも言える住宅購入ですが、買うならやはり金額が高いぶん後悔というものはしたくはないですよね。
ただ、多くの人にとってマイホーム購入は一度きりの経験になるのでどんな部分が後々後悔することになるのか想像しにくいという部分もあると思います。
そこで今回はクラウドソージングを使って建売購入者100名にアンケート調査を行い、後悔した部分についてランキング形式でまとめましたので参考にしてみてください。
マイホーム購入後の後悔ランキング
上記グラフは各項目において後悔・満足の選択肢を用いてアンケート調査を行ったものでありまして、青が後悔をした割合・赤が普通もしくは満足と回答した割合になります。
1位:バルコニーの広さ
今回の調査で最も不満を感じた割合が多かったのがバルコニースペースの広さについての問題でした。実は建売住宅ってエリアやメーカーにより異なりますがバルコニースペースが70cmほどの奥行しかない物件も結構多いです。
我が家の洗濯物はバルコニーが狭すぎて干せず室内干しです。
座ってゆったり過ごせるバルコニーが欲しかったけど椅子がおけず・・・バルコニーがあることに意味をなしていない気がします・・・
物干し竿をかけることができても吊るした衣服が壁に当たってしまいこれは買う前は思ってもいないことでした・・・
その他には水栓がバルコニースペースにないので掃除が大変だったり、1階に水回りがある3階建ての狭小住宅などでは洗濯物を上層階まで毎日運ぶが大変など様々な問題が個々で発生しているようです。
建売を選ぶ際は主婦の動線を意識した間取りの物件を選定するとその後の住み心地がだいぶ変わってくるかもしれません。
2位:玄関の広さ
こちらは収納に関連する問題です。内見をされたことがある方であればわかるかもしれませんが、建売住宅の多くは約3帖の狭い玄関にシューズボックスが置いてあるだけの簡素的な構造であることが多く、生活を続けるに連れて玄関スペースに物が増えてしまい見栄えが悪くなるという回答が非常に多かったです。
玄関の収納がとにかく少ないと感じます。ブーツが好きでたくさん持っているのですが、シューズボックス自体がブーツだと5足分くらいしか収納できずせめてワンシーズンは入れ替えしないで済むくらいの収納力が欲しかったです。
夫婦+子供2人暮らしです。子供が赤ちゃんの時にベビーカーを置くスペースがなかったのが一番つらかったです。
土間が1帖分しかないので、来客があって玄関で立ち話ができません。
玄関スペースは個人的にも注文住宅と最も差が出る部分であると思っています。
ただし、建売物件においても最近はこうしたニーズをくみ取り玄関周りの収納スペースであるシューズクローク(S.I.C)付きの物件や4帖以上の玄関などもあるので、趣味の物を置きたい人やベビーカーを玄関に入れたいなどの要望がある方はそうした物件を選ぶとよいでしょう。
3位:ドアの配置
建売住宅はコストとスペースの効率化を最優先で考える傾向にあるので、物件によってはドア同士がぶつかってしまったり、1か所から三方向にドアがあることで人だまりができてしまう間取りがあります。
程度としてはあまり大きな問題に感じないようにも思いますが実際にこういった物件に住んでいる方の感想としては日々の動線で気を付けなければならなくなるということで意外にもランクインしました。
廊下が狭いぶん近距離にドアが密集している間取りの建売に住んでいますがうちはトイレと廊下収納のドアを同時に開けると人が挟まれます。
2階が階段すぐそばにトイレがあり一度突然ドアが開いて階段から落ちそうになったことがあります。
洋間とトイレのドアを同時に開けるとぶつかります。滅多におこることではないけど、意識して生活するので割とストレス
ちなみにこのドアの配置については昨今では建売においてもスライドドアを導入したことによって大半の物件では問題とならないことが多いです。それでも物件を内見する際にはこうした部分も含めてみるということが大切と言えるでしょう。
4位:トイレの位置
これは物件を購入する前にも気づきやすい問題ですが、ここを妥協して買ったものの後悔したという方が非常に多かったです。
具体的には玄関横にトイレのある物件やLDK内にあるトイレなどの物件です。
玄関脇にトイレある建売買いました。高齢の母が玄関で友達と談笑なんかしだすと行けないし、入っているときに来られるとでれません。
2階トイレが寝室の隣にあり夫の排泄音などが僅かに聞こえることがあります。最悪です。
敏感すぎるかもしれませんが、私の部屋の真上がトイレで流す音は聞こえます。夜になるとちょっと気になります。
トイレの音漏れが気になるという方は配置をしっかり確認しましょう。ちなみにですが、流す音が漏れるという部分に関しては排水管を通る際の音なので、これは鉄筋コンクリートのマンションでも起こりうることです。
特にトイレの防音問題については床や天井の張り替えなど高額リフォームを必要とする場合があるので物件選び時点から慎重に選定をしましょう。
5位:居室の広さ・狭さ
え!?広い分には良いことなんじゃ・・・と思われる方もいるかと思いますが、開放的なリビングなどは長年住んでいる見ると必要以上のものだったという意見になる人も実は多いようです。
もちろん、狭いという部分に関しては不満に感じる方が多くこの辺りのバランスは個々で意見が分かれそうです。
リビング20帖ありますが、暖房つけてもあったまるのが遅い。電気代も部屋が広い分確実に高くなっているはずだし不満とまではいかないけどここまでのいらなかったかなとも思ってます。
14帖のリビングですが、ダイニングテーブル・ソファー・テレビ台の定番配置にすると歩くスペースがほとんどなくなりカツカツになります。
子供部屋が4畳半だったのですが、成長に合わせて物も増えて部屋が狭くなったので私の部屋と交換しました。子供に4畳半はやっぱ狭かったかなと反省しています。
土地価格の高いエリアは3階建ての住宅が多いですが、リビングについては14帖以下だとかなり狭く感じるという意見が多かったです。
また、部屋の広さについては先々の子供成長や両親が同居をする可能性があるのかなど様々な視点から考えて間取りを選ぶことが快適に暮らすポイントになります。
6位:日当たり
南道路に接する物件であれば長時間太陽の光が入る間取りになるので実務においても日当たりを最優先で考えるお客様も多いです。
しかしもちろん、周辺の建物や道路幅などの問題で物件の中には日当たりが確保できないこともあります。特に道路幅が狭いながら住宅が密集している都心部や周辺に擁壁のある物件などは気を付けましょう。
内見した日が雨だったので気にもしないで契約したけど、住んでみたらほとんど陽光が入らない家だった
北西道路で更に周辺には3階建ての住宅が多いエリアに住んでます。2階リビングなのでリビングは日が入りますが1階は全ての部屋が納戸状態です。
日当たりを求めるなら南道路+全面道路幅が6m以上の物件が定番ですが、実は南道路の場合リビングの掃き出し窓が道路に面していることになるので物件によっては車通りが多く落ち着かなかったり、通行人の視界は入りやすいなどのデメリットもあります。
7位:収納のボリューム
最近の建売はほぼ全ての居室に収納スペースがついており、快適に過ごせる空間が確保されていますが、ここで一つ問題があります。
本来居室にある収納って何をしまうかと言うと衣類ですよね。しかし、趣味の物や防災用品など1階に置いておきたい物ってかなりたくさんあるんです。それが建売だと足りないっていう方が実は多いのです。
リビング収納って住んでから絶対必要って思うようになりました。1階が玄関のシューズクローゼットとトイレ内にしか収納がないのでここは不便に感じました。
部屋の収納には文句がありませんが1階が足りないです。今は物が増えて夏でもストーブがリビングに置いてあります。笑
子供が多い世帯などは特にこの収納については多めに確保するくらいの考えで物件選びした方が将来も快適に暮らせると言えます。ちなみにどれくらいの収納があれば不便なく暮らせるのかと言うとおおよそ建物面積の1割超あれば先々も快適に暮らせる可能性が高いです。
物件選びは生活動線と将来を踏まえて考えよう
実務において外観やデザインに興味を惹かれて検討する方が多いのですが、先々まで快適に暮らすためには室内に家族それぞれがどういう動きをするのか?そしてそれに対して起こる問題を考えながら間取りをよく見て物件を探すと将来も快適に暮らすことができます。
もちろん、建売住宅は注文住宅では決して実現できない低コストで市場に供給されているので全ての要望を満たすことは難しいかもしれませんが、そうしたことを踏まえた上で探すときっと納得のいく物件が見つかると思います。
是非、素敵な住まいを探しを実現してください!