【売買編】仲介手数料無料を利用したトラブルの口コミ

最近では新築建売住宅・中古リノベーションマンションを仲介手数料無料で取引の仲介をしてくれる不動産業者が増えてきました。

 

買主からすれば、数百万単位と高額な手数料が無料になるとあってとても魅力を感じる仕組みになりますが、手数料無料業者を使うデメリットや実際に起きたトラブルにはどんなことがあるのか?今回はそんな事例について解説していきます。

 

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仲介手数料を無料にする方法

 

仲介手数料無料対応の不動産業者

 

仲介手数料無料の対応ができる不動産業者は、主に個人事業主など小規模な人員で運営をしている所が多いです。これは、有名な不動産業者とは経営の仕組みが異なることで実現できているためで、仲介手数料を無料できる業者は以下のような特徴があります。

 

人件費・広告費をかけない会社

 

人件費や広告費などのコストをほとんどかけないことで仲介手数料無料を実現しています。

 

ちなみに、仲介手数料を無料にできない大手については考え方が真逆で、テレビコマーシャルやポータルサイトに自社の広告物件を目立つ所に掲載するため時には月数千万の巨大な広告費をかけることもあるので仲介手数料は無料にできないのです。

 

また、人件費も運営上大きなコストになりますが、無料対応の会社はそのほとんどが従業員5人以下の小さな会社であることが多く、広告についても会社のHPや店舗前に旗を立てるなどの最低限の広告しか行っていません。

 

無料物件は業者売主物件が中心

 

仲介手数料を無料にできる物件と言うのは一言で言うと売主からも仲介手数料を貰える業者売主物件になります。本来はこうした物件であると売主業者・買主双方から宅建業法に基づく報酬を請求できるのですが、仲介手数料無料業者は売主のみに手数料を請求することで生計を立てているのです。

 

ちなみに、スーモやアットホームで見るだけでは色々なパターンで物件が掲載されているので、この業者売主物件を正確に知ることはできません。

 

しかし、傾向で言うと以下のような物件が仲介手数料無料になる可能性を秘めているので、気になる物件があれば無料業者に紹介して貰えるか確認をとってみましょう。

 

新築建売住宅

建売

 

完成物件として販売されている新築戸建ては売主が業者となっているので、仲介手数料無料になる可能性があります。

 

戸建てで有名なのは飯田グループホールディングスなどが思い浮かびますが、先ほどの具体例で言うと不動産仲介会社の案内の中で飯田Gの物件が欲しいと思った場合、不動産業者は飯田Gからも手数料を貰うことができるので、無料対応の業者であれば仲介手数料0円で購入することも可能です。

 

中古マンション

マンション

 

築年数が古い物件でも内装が新築同様のリフォームをされている場合、そのマンションも買取再販業者と言われる業者が物件を手直しして販売する業者売主物件である可能性があるため、仲介手数料を無料にできる可能性があります。

 

個人売主の物件は仲介手数料無料にできない

 

上記のように業者が売主になっている物件であれば、仲介手数料を無料にできる可能性がありますが、反対に売主が個人となる物件については大半のケースで仲介手数料が掛かります

 

個人が売主となる物件の場合、売主に付くa仲介会社と買主に付くb仲介会社に分かれ、aは売主、bは買主から仲介手数料を貰うという構図になるためです。

 

ただ、このあたりの判断もポータルサイトを見るだけでは仲介手数料が無料になる物件なのか判別することができないので必ず無料で紹介して貰えるか確認をする必要があります。

 

仲介手数料無料業者を利用するトラブルの口コミ

 

大きな諸経費である仲介手数料を無料にできる不動産業者を利用することは魅力に溢れていると感じる方も多いかと思いますが、反対にデメリットや考えられるトラブルもあるということも頭に入れておきましょう。

 

上記で挙げたように無料対応をできる業者は比較的規模の小さい業者であり、中には事務所がアパートの一室にあるなど個人でやっている所もあります。ここから考えられるデメリットとしては、以下のような部分があると言えるでしょう。

 

  • 業者としての信用性
  • 仲介手数料無料物件しか紹介されない
  • 0円仲介のため売主寄りの立場になる
  • ローン代行費用など別の部分で費用請求

 

不動産という高額な買い物をするのに、言い方は悪いですが業者の事務所がみすぼらしい建物でしたらどうでしょう?中には、仲介責任を果たすことができるのか心配になる方もいると思います。

 

その他にも、業者によっては仲介手数料無料を謳いながら他の部分で費用を請求されるケースなどもあり注意が必要です。

 

具体的には住宅ローン手続きの申請サポートとして住宅ローン代行費用や不動産調査における重要事項説明書の作成費を別途で貰うなど・・・これらは大手の不動産業者であれば請求をしないものですが、この部分が高額であれば仲介手数料無料の恩恵が薄れることになると言えますよね。

 

ここからは筆者が実務上で頂いた無料業者を使ったことによるトラブルや失敗談などの口コミやクラウドソージングサイトを使って集めた口コミをご紹介します。

 

仲介手数料無料のトラブル口コミ

埼玉県:GGさん
無料にできると思って頼んだ所は事務所がないので喫茶店などで打ち合わせをしていました。契約するまでは本当に大丈夫か心配でしたが、契約自体に問題はなかったと思います。しかし契約後、建売だったのですが電気配線がなかったのか電気が付かず仲介業者に確認すると我関せずの立場で一切対応をしてくれなかったです。


埼玉県:たいRAさん
仲介手数料は無料でしたが、本来は掛からない?住宅ローン代行費用と契約書作成代として合計数十万の請求があり結果的にはあまり安くならなかった。また、この部分の説明が契約間際になってされたので自己資金で賄うことになり今思えば信頼できる大手に頼んだ方が良かったかもと思っています。


埼玉県:フーガさん
4区画の建売分譲の1区画を購入。手数料が減るためか物件の値下げ交渉などは一切してくれなかったのですが、契約して数日後に残っている他の区画が軒並み200万以上値下げをしたので本当は値下げをできる建売だったのかもしれない。仲介手数料が本来150万掛かる物件ですが、200万の値下げができるなら結果的に後者の方が安く買えたわけですからね。


埼玉県:KOパンチコさん
立ち会い時には気づかなかった傷があり引き渡し後に指摘するも仲介業者は無視。他にも契約まで小さなトラブルがありましたがいずれも仲介業者は非を認めないし、建売業者側のフォローばかりする。仲介業者からしたら手数料を貰える建売業者の方を大事にしているのがよくわかりました。


東京都:いるみんさん
これと言って決まった物件がない中で問い合わせをしたのですが、提示される物件が本当に少ない。業者いわく、手数料が無料にできる物件はこれくらいしかないとのことでした。とにかく多くの物件を比較して選びたい方にとっては物足りない情報量と感じるかもしれません。ちなみに新築の建売でも無料にできない物件も多かったです。


東京都:山さん
ネットで仲介手数料無料の業者を調べると店舗が普通の住居のような所でした。この時点で嫌な感じがしたのですが、担当も物凄くいい加減でレスポンスも遅い。手数料無料にできる物件の内見をさせて貰ったのですが、そちらには決めず別の物件を内見させて欲しいとお願いすると「これは無料にできないからよそでやってくれ」と言われる始末。無料だとしてもその業者は2度と使わないと決めました。


埼玉県:Aさん
ローン代行費用なるもので20万請求されました。後々調べたらローン書類なんて素人でも提出できるのに。それでも総費用的には仲介手数料がカットできたぶん安く買えた訳ですが気分的には釈然としないまま契約となりました。

 

筆者
大切なのは仲介手数料無料業者が本当に信頼できるのかしっかり見極めることが大切です。
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不動産業者の中にはお客様都合を考えず売りたい物件をごり押し・嘘をついての売却契約する所も残念ながらあります。

私自身も過去に大手不動産会社の勤務歴がありそんな業界の裏側を幾度となく見てまいりました。

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