賃貸から物件購入の最適なタイミングはいつ?

賃貸の物件に住んでいると、子供成長を考えたときやふとしたタイミングで「そろそろ家を買おうかな・・・」と思ったことはありませんでしょうか。

価格が価格なために慎重な判断を必要としますが、賃貸の場合だと人によっては家賃がもったいなく感じてしまうことってありますよね。

そこで今回は、家を買う最適なタイミングはいつなのかを実務でご相談にこられるお客様及びクラウドソージングサイトを使ったアンケート調査を行いましたので参考にされてみてください。

現在の家賃だといくらの戸建てが買えるのかを計算する

まずはじめにですが、現在の賃料をもとにした場合で35年の住宅ローンを組んだ場合にいくらの物件が検討できるのかを見てみましょう。


【モデルケース】

男女30歳の夫婦 子供1人

夫:年収500万 妻:専業主婦

現在の賃料:月10万 3LDK


現在の家賃が月10万円であるということは住宅ローンを組んだ時も月々の支払が月10万に収められれば現在の状況と大きく変わらず住み替えることができるということになります。

では、実際に月10万の支払いを35年住宅ローンにあてた場合いくらの戸建てが検討できるのかというと以下のようになります。


変動金利0.625%を元に算出

100,000÷26.51=3772万円


26.51とは100万円あたりの指数を指していますがここでは詳しい計算方法は割愛します。この場合で言えば銀行から金利0.625%の借り入れができた場合に現状の支払いで3772万円の物件が検討できることになります。

これくらいの予算があれば埼玉県であれば多くのエリアで新築一戸建てが検討できる金額です。もちろん、金利面や借り入れ条件については人により異なりますが現在の市場金利を考えると0.47~1%の間になることが多いと思われます。

賃貸は掛け捨てとかよく言われるけど、あらためて35年でこの差が生まれると考えると賃貸は少しもったいないかも!?

ちなみにですが、こちらは戸建ての場合の検討予算でして、分譲マンションの場合は月々の支払に管理費と修繕積立金を上乗せして払う必要がありますので注意が必要です。

住み替えのタイミングはいつ?

それではここから実際に賃貸から戸建て・分譲マンションに住み替えられた方に対してどのようなきっかけがあって購入を決断したのかアンケートを行いました。

購入のタイミング100人アンケート

購入のタイミングとして最も大きな理由は結婚や子供の出産などのライフイベントが発生した段階で本格的に検討をしたことでした。

これは納得の結果で、実際に実務においてもお客様の相談内容を聞くと上記の理由で住み替えを検討しているという方が非常に多いです。

これは深堀すると子供が今後大きくなったときや2人目ができたときに今の住まいでは手狭になるという考えを持たれる方が多いからです。

また、賃貸と購入どちらがいいのかはよく議論になる問題ですが、購入をする方の中には家賃がもったいないというで購入を決断される方も実際多いようですね。

そのほかには、社内で昇格や昇給をして支払いに使える金額が増えたことを理由にローンを組まれる方もいます。

実際ローンを組むというのは、それが35年も続くとてつもないプレッシャーでもありますからやはり皆様それ相応の理由があっての決断のようです。

購入を逃すことになるタイミング

実際この記事をみて該当をしている方でも、今後の支払い不安などで踏み切れない・・・という方も多いと思います。(私も過去そうでした)

もちろん、夢のマイホームと言いながら支払いが破綻してしまっては元も子もないですからその考えも正しいと言えます。

それでも、迷っているうちに購入を諦めざる得ないタイミングというのも存在するので注意が必要です。それが子供が成長した時の学区という問題。

子供の小学校が決まってしまうと諦めることに

実際これは実務上でかなり多い相談なのですが、下記のようなことをよく言われます。

○○学校区内の新築戸建て物件の情報をください。
他のエリアは子供が可哀そうなので考えていません。

学区に該当する物件があればすぐにでも購入をしたいという内容ですが、ご存じの通り戸建てやマンションは都合よく次々と出てくるものではありませんから、このような狭いエリアで物件を探すとなると大変に苦労をします。

特に、駅近の賃貸物件に住んでいる人は要注意で仮に物件が出てきたとしても駅近は土地値が非常に高額となるため新しく物件が出ても、ローンを組める金額ではないというケースも多々あります。

この辺りは不動産屋であればお子様に納得頂き、必ずエリアを振り替える提案を行いますが大体の方はここで購入を諦めてしまいます。

賃貸が悪いということでは決してありませんが、購入を考えているのではこうした現状も起こりうるということを是非頭の片隅にいれておきましょう。

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