【建売が恥ずかしい理由】購入者アンケート調査と対策

営業マンあるあるとして、建売の仲介を行っていると一度は必ずお客様から聞く発言があります。

 

営業マン
こちらの建売はいかがでしょうか?

 

お客様
建売って安っぽいし周りの目が気になるから・・・

 

それは建売が恥ずかしいという言葉。これは私がたまたま聞いているわけでなく、こうした注文住宅と比べる建売の劣等感はグーグルのサジェストにも表示されるほど多くの人が検索されているようです。

 

グーグル予測キーワードより

 

なかなかエグい言葉も並んでいますよね。笑

 

実はこれは実務上でも非常に良く言われる話題でありますが、実際のお客様に「なぜ恥ずかしいのですか?」とヒアリングすると以下のような回答が多いです。

 

  • 注文住宅のママ友からマウントを取られそう・・・
  • 貧乏な家庭と思われる・・・
  • 同じ建物が並んでいる雰囲気がヤダ

 

注文住宅・建売の仲介どちらの業務に過去に行っていました筆者からすると、建売を恥ずかしいと思う方の大半は夫婦片方が建売派もしく予算が届かないながらも諦めきれないという方達が多いように思います。そもそも、予算が足りていれば素直に注文住宅に決められるわけですからね。

 

今回は箸休め的な記事ではありますが、そんな建売を恥ずかしいと感じている人の口コミをアンケート調査にて集め、個別の恥ずかしい感想に対する筆者の思う解決案を挙げていきます。(口コミ内にも解決案がいくつも・・・!)

 

恥ずかしいと感じながら建売購入した人の口コミ

口コミ

埼玉県 A/Oさん
小学入学前の息子がいるので、新築購入時にはその学区の町並みを徹底的に調査しました。なぜなら、注文住宅が並ぶようなエリアであると建売がより一層みすぼらしくなり、息子が友達を呼べないだろうという考えがあったからです。結果、建売の多いエリアの建売を買いました。


千葉県 K/Kさん
私としては見栄とまではいかないけど、良い暮らしをしたいということで注文住宅を希望していました。・・・が、旦那が予算的にも数百から数千万違うということで建売の購入を望んでいて結果的に私が折れる形で建売を買いました。ちなみに住み心地は悪くないですが収納が足りないです。


埼玉県 Y/Iさん
ネットだから書けることではありますが・・・やっぱ建売にすると注文住宅に住んでるご近所に言われないまでも何か腹の底で思われてるんじゃないかって勘ぐっちゃいます。まぁ劣等感から来る思い違いですが、そもそもこんなことを考えるなら注文にしたいなと思った所存です。


群馬県 T/Oさん
割と田舎なので、土地が安く周りは注文住宅だらけ。でも、我が家では予算が足りずローンが組めるかギリギリ・・・という現実を不動産屋に突きつけられ、金銭的な無理をするなら建売ということで購入しました。ただ、建売ですが未完成物件の契約で外壁のカラーセレクトができたので若干は建売感が和らいだのが良かったです。


埼玉県 A/Tさん
やっぱし、周りの目が気になりお客様をもてなしづらいのが一番思った所です。ただ、我が家は見た目がほとんどそっくりな10棟分譲地の1棟なので建売購入者間の関係は似たもの同士?なのか非常に良好なのが救いでした。


埼玉県 S/Kさん
建売だと既に住んでいる近所に家の販売価格を知られているので、それが何より嫌でしたね・・・。あの家はいくらで買ったって心の中で思われていると思うとゾッとします・・・。まぁ立地が良かったので買いましたけど!笑


神奈川県 J/Yさん
対面道路にはお屋敷のような豪華な住宅街があるエリアに住んでいます。・・・エリア的には同じですが、道を挟む富裕層の方々との交流はありませんがいかにも貧富の差がわかるようで私は絶対嫌でしたが、旦那の強硬で終の棲家となりました・・・

クラウドソージングサイトよりアンケート調査を実施(回答23名から抜粋)

 

今回のアンケートで目立った回答は周りの目です。建売の設備や住み心地よりも、周りからどう思われているのかが気になっているような回答がとても多く、インターネットが発達したからこそ出てきた本音の部分と言えるのかもしれませんね。

 

筆者
設備面の不満はほとんどなかったですが、外壁や内装など注文との金額差から出る見た目の違いを気にする声も割と多くありました。

 

恥ずかしいを避ける建売選び

今回のアンケートはなぜ恥ずかしいと思っているのかの理由を深掘りした調査になりますが、このアンケートで挙げられた具体的な恥ずかしさについての個別解決策を現実的な目線で提案していこうと思います。

 

 

ママ友のマウントが怖いです・・・
エリアの特性から建売を選びましょう。どの地域にも建売が出やすいエリア・注文住宅が密集しやすいエリアがあります。お子様が入学前でしたら建売の多いエリアを直接足を運んで確認することが大切です。なお、学区の変更ができない住み替えはかなり大変になることを覚悟しましょう。

 

貧乏と思われたくないです・・・
現に予算が厳しいのであれば、現在検討しているエリアから下り方面に向かえば土地値が下がるため注文住宅の検討をできる可能性があります。また、奥様が仕事をしていない場合であればローンの借入れ額を引き上げるために奥様も働く(収入合算)などをすると検討範囲が大幅に広がる可能性があります。

 

ペラペラの安い作りの見た目が嫌です・・・
外壁のサイディングが建売だと14mm、注文住宅の場合だと16mm以上など様々な所に違いが出てくる結果、見た目に大きな違いが出てくることは仕方ないことです。特に機能面で選ぶのであれば上述した予算の引き上げを行い注文住宅を目指すほか解決策はありません。しかし、建売の中にはZEH基準の断熱性や長期優良住宅を取得している物件もあるので一概に全ての建売が簡素な作りというわけでもありません。

 

欠陥のリスクが怖いです・・・
これは注文・建売どちらの販売も行っていた筆者から言わせてもらいますと、注文住宅であったとしても欠陥のリスクは潜んでいますし実際に外壁のひび割れなどが起きてしまった経験もあります。建売で欠陥のリスクを防ぎたいという場合は、未完成物件に買付けを入れてちょくちょく現地に視察に行く、長期優良住宅など第三者機関が検査を行う物件の購入、インスペクションを依頼するなど欠陥のリスクを減らすことはできます。

 

同じ見た目の住宅が並んで嫌です・・・
最近では間取りや外壁を変えたりして多少の個性を出す建売住宅もありますので、多くの物件を見ればお気に入りの一棟が見つかるかもしれません。また、パワービルダーによっては未完成物件であれば外壁のカラーセレクトができる場合などもあるので個性を引き出すことは可能です。

 

建物価格が近所に知られ、世帯年収を推測される・・・
近所の建売がいくらに売りに出されているかはチラシや看板等で残念ながら大半の人が確認していると思います。確かにご近所さんに心の中で「いくらで買った家の方」と思われるのは嫌かもしれません。ただ、最近では世帯年収1000万を越える建売購入者は実務上非常に多いですし、そもそもそんなことを考えずに買われる方もたくさんいます。なので、世帯年収までバレるということはないと思いますね。

 

注文派の人に馬鹿にされるのが嫌です・・・
建売を馬鹿にする「注文派」がいるのも残念ながら事実です。ただ、これは自分自身ではどうすることもできない問題なのでそうした人が万が一近所にいる場合は距離を置く他ないでしょう。同時にこんなこと思っている人は極少数派であることを自覚するべきです。

 

筆者
注文住宅を検討するには予算を上げるかエリアを変えることが必須です。しかし、返済能力を超えたローンの組み方はおすすめしません。

 

建売の恥ずかしさは安さが要因

建売は注文住宅に比べると建物価格の金額が数百~数千万単位で安くなることからそれがメリットであり、デメリットにもなっています。

 

注文住宅の価格差から欠陥が多いのでは・・・という心配もあると思いますが、現在では第三者機関の検査を通過した建売も多くあり、細かい部分ではペアガラスや制震ダンパーが付いた物件もあるため建売によっては優れたコストパフォーンスを発揮するものもあります。

 

もちろん、注文住宅と比べ機能面で劣ることは価格差から当然のことです。しかし、間違いなく言えるのは安さゆえのありもしない悪評が付いているケースもあると言うことです。

 

特に自社の注文住宅を売るために建売を悪く言うハウスメーカー営業マンやその話を鵜呑みにしたお客様などが話しを広めるケースもあるでしょう。

 

・・・なぜ、私がそんなことを言うのかというと・・・注文住宅の営業をしていた時に公式ではないもののこうしたトークスクリプトを使って接客している営業マンが居たためです。その他にも腐った通し柱や空き缶入りの基礎の写真など・・・どこから入手したのかわからない写真を使っている営業もいました。

 

「建売 恥ずかしい」のキーワードは実際にネットで多く検索されているワードにはなりますが、実務上では高年収の方でも建売を選ぶ方もいますし、そもそもそんなことを全く気にせず購入している方も多いので筆者としては、ただ理由なく恥ずかしいというのであれば過剰に気にする必要はないと思います。

 

筆者
建売を悪く言う注文派がいるのも残念ながら事実ですが、そうした人を相手にしない、気にしない気持ちがあれば建物自体は多くの人にとって充分な住み心地を提供してくれます。

悩むなら予算を決めて注文住宅を!

今回の記事を見て「それでも注文住宅が良い!」という方は実現可能な予算組みを検討して注文住宅を目指すべきです。

 

特に断熱性や気密性、キッチンの設備にお風呂など内装面を気にする場合は注文住宅であれば様々なカスタマイズが各社でできますから理想の住宅を作れるよう知識をため込みましょう!

 

また、ハウスメーカーによっては建売の金額から微増で検討できるメーカーもあります。気になる場合はタウンライフなど一括資料請求サイトからローコストカテゴリに限定して資料請求を行い坪単価などを把握することもおすすめです!

 

最後になりますが、人にどう思われようが自分自身の家族が幸せな住まいを実現できる環境を最優先で考えましょう!

 

筆者
注文住宅と建売。どちらも素晴らしい住宅だからこそなくならないのです。埼玉県内であれば建売物件の紹介をできますので、ご縁を頂いた際は納得いく物件を提案します!お気軽にお問い合わせください。

 

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